〈基礎から〉中国語文法

中国語の「好:ハオ」は”好き”の意味じゃない!|好き嫌いを表す中国語

日本で使う漢字と台湾の漢字が違うことはご存知だと思いますが、同じ漢字なのに中国語で使われる時は全然違う意味があるものも多いんです。
例えば、日本人が中国語を勉強していて勘違いしやすい「好」には本当に多くの意味があるのですが…単純に「好き」と言う意味がないんです。

今回は趣味の表現や会話に使える“〇〇が好きです”の中国語をご紹介します。
併せて中国語の「好」の使い方を見ていきましょう!

間違えやすい「好:ハオ」

中国語を習いたての時は文章の中に「好」という字が出てくると「〜が好き」と訳してしまい、なかなか日本語の意味から離れることができませんでした。
中国語の「好」には本当にさまざまな意味や使い方のバリエーションがありますが、日本語の「好き」という意味はないんです。

「好」:副詞、形容詞
例えば、こんな例文はよく見るものだと思います。

・お元気ですか?:你好嗎?

・私はとっても忙しい:我好忙

・お久しぶりです:好久不見

これらの例文に使われる「好」は、全て「好き」という意味は持っていません。

 

中国語で「好き」は?

では「私は台湾の料理が好きです」はどのようにいえば良いのでしょうか?

「喜歡(ㄒㄧˇㄏㄨㄢ/ xiˇ huan)」:形容詞、助動詞

人に対しても、物、場所、文章を取ることもでき何に対しても「好き」という文章を作ることができます。
さらに「大好き」と言う感じを出せる「愛(ㄞˋ/aiˋ)」という動詞を使って表現するのもおすすめです。
日本語では到底「好き」という意味があるとは思い付かないですね(笑)

・私はあなたが好きです:我喜歡你

・息子は抱っこが大好きなんだよ:我兒子愛抱抱

・あなたは週末何をするのが好きですか?:你週末喜歡做什麼?

・あなたは旅行が好きですか、嫌いですか?:你喜不喜歡旅行?

・王さんはどんな映画を見るのが好きですか?:王先生喜歡看什麼電影?

・私は台湾のご飯があまり好きではない:我不太喜歡台灣菜

・私はお化けが好きではない:我不喜歡鬼

・子供は苦い野菜を食べるのが嫌い:小孩討厭吃苦蔬菜

台湾では意外と相手を尊重する話し方も多いので

「討厭(ㄊㄠˇ ㄧㄢˋ/taˇo yaˋn)」:嫌い」と直接言うより

「不太(ㄅㄨˊ ㄊㄞˋ/ buˊ taˋi ):そんなに〜でない」を使うのがベターです。

自己紹介や自分の興味を話すなど生活の中で使う機会が多いですよね!

 

中国語の「好:ハオ」はどう使われるか?

台湾人のお友達に先日「日本人って、神ってるって本当に使うの?」と質問され、
どのように使うかを説明をしている時、「やばい」「すごい」 などの“使いやすい”言葉になりつつあると話していたんですが、
中国語の「好」のひとつに“〜しやすい”という使い方があるなあと思いました。

大まかなイメージで言えば“良い、もの・人の状態が良くなる、ポジティブ”な感じです。
今回はその中でも副詞としての用法を紹介します。
また反対に“良くない、〜しにくい”という言い方も併せて見ていきます。

 

用法①:「好」+五感を表す動詞:〜がよい

まず中国語の五感を使う語句を先にご紹介します。

食べる:吃(ㄔ/chi):好吃→食べるのに良い→おいしい
飲む:喝(ㄏㄜ/he):好喝→飲むのに良い→おいしい
見る:看(ㄎㄢˋ/kaˋn):好看→見るのにいい→面白い
看は面白いという意味もあります
聞く:聽(ㄊㄧㄥ/ting):好聽→聴き心地がいい
嗅ぐ:聞(ㄨㄣˊ/weˊn):好聞→匂った感じがいい→いい香り

好+これらの動詞がつくと、2語で形容詞となります。
文章で使う場合
否定形は「不」、肯定文の場合は副詞が必要になります。

「難」+五感を表す動詞:〜が悪い

難吃:食べるのに悪い→食べがたい、(まずい)
難喝:飲むのに悪い→飲みがたい
難看:見るのに悪い→見づらい、面白くない
難聽:聴き心地が悪い→耳障り
難聞:匂うのに悪い→臭い

ぷけこ
ぷけこ
ではここで質問です。

 

不好吃と難吃、どちらが美味しくないレベルが高いと思いますか?

・このご飯は美味しくない
:這個菜不好吃
:這個菜難吃

日本語ではどちらも美味しくない、ですが正解は難吃です。

:這個菜不好吃→美味しくはない
:這個菜難吃→不味い

こんな風にどちらの動詞を使うか、または否定を使うことで
中国語はレベルを分けていたり、話者の気持ちがダイレクトに反映されてしまいます。
ちょっと使い方には注意が必要ですね。

・台湾料理はおいしい:台灣菜很好吃
・彼の歌は聞き心地が良くない:他的歌不好聽
・彼女の服は悪くはない:她的衣服不難看
・あの種類に香水は臭すぎる:這種香水太難聞了

用法②:「好」+一般動詞:〜しやすい

「難」+一般動詞:〜しにくい
同じように形容詞となるので、肯定文であれば副詞、否定文であれば「不」が必要です。

好懂(ㄏㄠˇ ㄉㄨㄥˇ/haˇo doˇng ):理解しやすい
好用(ㄏㄠˇ ㄩㄥˋ/haˇo yoˋng ):使いやすい、便利
好穿(ㄏㄠˇ ㄔㄨㄢ/haˇo chuan):着心地がいい・あわせやすい
好開(ㄏㄠˇ ㄎㄞ/haˇo kai):運転しやすい、開きやすい
難寫(ㄋㄢˊㄒㄧㄝˇ/naˊn xieˇ):書きにくい
などなど

・彼女の日本語は理解しやすい:她的日文很好懂
・この種類の包丁は使いづらい:這種菜刀很難用
・日本の車は運転しやすいと思う:我覺得日本車,很好開
・白色の服は本当にあわせやすい(着やすい):白色的衣服真好穿

注意する点

例えば運転するという「開」は目的語をとる動詞です。
開車、開飛機、開船など“運転する対象物”が必要です。
その場合は対象となる目的語は文章の前に持っていく必要があります。

◯日本車,很好開
× 很好開日本車

一気に見てきましたが、いかがでしたか?

そういえば、「好聽」って言い回しが中国語っぽいなあと思った記憶があります。
少しずつ中国語脳を作っていきたいものですね!

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