〈基礎から〉中国語文法 PR

中国語初心者は必須の”こそあど”

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どんな言語にもこれ、あれ、それ、どれ などの指示詞ってありますよね。
指示詞を使うことで前述した内容の重複を避ける効果があったり、
場所や方角、さらにはどの言葉を使うかによって距離感まで掴めてしまうというとっても万能な言葉!

ぷけこ
ぷけこ
  万能なだけに、あれあれあれ!と使いすぎると何を言っているのか見失うこともしばしば(笑)

 

中国語の指示詞はどれだけ用法があるんだろう?と思うくらい多様です。

今回は中国語の“こそあど”を詳しく見ていきたいと思います。

中国語で指示詞(指定代名詞)のことを「指示代詞:(DEM)」
指示詞の疑問形は「疑問詞(QW)」です。

「那」と「哪」は2声と3声のトーンが違うだけで意味が変わってしまうので要注意!

指示代名詞

その1:これ「這(ㄓㄜˋ・ㄓㄟˋ/zheˋ・zheˋi )」(DEM):this
その2:あれ、それ「那(ㄋㄚˋ・ㄋㄟˋ/naˋ・neˋi )」(DEM):that
その3:どれ「哪(ㄋㄚˇ・ㄋㄟˇ/naˇ・neˇi )」(QW):which

特に「這」と「那」の2語は“距離感”をつかむ必要があります。
この指示代名詞が文章に入ってくるとどんな感覚なのか見ていきます。

・これはなんですか?:這是什麼?
・あれは誰のものですか?:那是誰的?
・これは私のカバンです:這是我的包包

「這」:話し手(対象物)に近い
日本語で、これこれ!と自分の指で指し示せる距離感のイメージ

「那」:話し手(対象物)から遠い
日本語で、ねえ、あれ見て、など遠い場所のものを指し示す感覚

 

名詞と一緒に使われる

名詞につくことによって特定のものを指し示すことができます。

這/那/哪+場所や方向をあらわす時に使う「裡(ㄌㄧˇ/li ˇ)」または「邊(ㄅㄧㄢ/bian)」

「裡」は“(〜の)中”
冷蔵庫の中に何があるの?と聞く時など使います。

「邊」は“二つのエリアや場所の境を表す、方向、〜のそば、サイド”
河邊(リバーサイド)、側にある感覚

這裡/這邊:名詞(PW:場所を表す単語):ここ
那裡/那邊:名詞(PW:場所を表す単語):そこ
哪裡/哪邊:名詞(QW):どこ

話し手はレストランの前や中など近くで話している
・ここはとても有名なフレンチレストランです:這裡是很有名的法國餐廳

話し手は学校から距離があるところで話している
・私たちの学校の辺りは多くの建物はありません:我們學校那邊沒有很多大樓

よくあるルームツアーで家主が
・ここが私の新しい家です!ここはリビング、キッチンはあっちにあります:這是我的新家,這是客廳,飯廳在那邊

・今どこにいるの?:你現在在哪裡?
・出身はどこですか?:你是哪裡人?
出身を聞く時「哪邊人」は使えません

名詞の”量”を特定する

這/那/哪(DEM)+量詞(M)+名詞(N)
日本語ではあまり馴染みがないですが、ある特定の名詞を指し示す場合に使います。

まず確認しておきたいのが、中国語では名詞を特定する表現があります。
これは中国語と英語の感覚が似ています(一杯咖啡はa cap of coffeeと訳されますね。)

例えば日本語では
かわいい犬が1匹いたとして、一般的な会話では“この犬可愛い”と、
犬という名詞がいくつあるか言及しません。

中国語で表すと「数+(M)+(N)」を使って、
“1匹の犬”と名詞の量を“何がどれだけあるか”定量化する言い方があります。

それぞれの名詞に付く数量詞が違うのである程度覚えるしかありません。
数量詞が名詞によって使い分けされることは、お箸一膳、犬一匹、紙一枚など普段から日本語でも使い分けしているのでその部分では抵抗感は少ないですね。

 

単数の名詞を指す:這/那/哪(DEM)+(一)+(M)+(N)

名詞が一つの場合は(一)は省略される場合が多い→「這個」は“一つの物”を指す「這一個」の一が省かれたもの
・私はこれが欲しいです:我要這個
・あの1台のバイクはとても大きい:那輛機車很大
・あなたはどのペンの事を話していますか?:你說哪個筆?
・どの先生が中国語を教えていますか?:哪位老師教中文?

複数の名詞を指す:這/那/哪(DEM)+(数)+(M)+(N)

・あの3人の男性で誰が背が高い?:那三位先生,哪位高?
・この2台の車のどちらがかっこいい?:這兩輛汽車,哪兩好看?
・あの2人の女性はどちらも綺麗:那兩位小姐都漂亮

複数の名詞を指す:這/那/哪+些(ㄒㄧㄝ/xie)(DEM)+(N)

・あの人たち(あれらの人々)はみんなイケメンだ:那些人都很帥
・これらの物は、全部持っていますか?:這些東西,你都有嗎?
・どれらが中国語の新聞ですか?:哪些新聞是中文的?

「一些」(数量)は単独で“いくつかの”

・私は台湾人の友達が何人かいます:我有一些台灣朋友
・彼はいくつかの物をくれた :他給我一些東西

さて今回は中国語で嫌になる程多用される「這」「那」「哪」を中心に紹介しました。
さらにこの指示詞を使って名詞を特定する表現も合わせて例を挙げました。
どの使い方でも“話し手の距離感”によって使い分けがされているので、基本の感覚を覚えておくと今後イメージしやすいかと思います!

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