可能や許可を表す表現の「能」「會」「可以」の3つ、英語訳では全て“can”になっているのですが、うまく使い分けができていますか?
台湾って、日本では“普通ダメだろう…”と思うことも、聞いてみると意外とあっさり“良いよ〜、出来るよ〜”って返事が返ってきたりします。
例えば、トッピングが決まっているデザートの1つがイヤで他のものに変えて欲しい時。
ランチプレートのベーコンをソーセージに変えて欲しい…とか(笑)
もうとりあえず聞いてみるのが勝ちかな、と。
「いいよいいよ〜」という返事では「可以啊~可以啊~」ってよく聞く気がしますが、どんな風に使い分けされているのか詳しくみていこうと思います。
「能(ㄋㄥˊ/ne ˊng)(助動詞)」
(不)能+動詞+(目的語) :①物事の可能性②体の限界 ~できる
ちょっと忙しそうな店員さんに..
①1杯お水をくれますか?:你能給我一杯水嗎?
①100元でどれくらいのものが買えるかな?:一百塊錢能買多少東西?
上司にお酒を飲みに行こう!と誘われて…
②わたしお酒は少ししか飲めないんです:我只能喝一點
②彼女は何杯麺食べれるのかなあ:她能幾碗麵?
「會(ㄏㄨㄟˋ/hui ˋ)(助動詞)」
(不)會+動詞+(目的語) :①学習で得るもの②経験で得るもの 〜できる
楽器・料理・語学・スポーツ・歌を歌うなどの「出来る」によく使われます
①私は英語と中国語が話せます:我會說英文跟中文
①彼は踊れますか?:他會跳舞嗎?
①日本語喋れる人はいますか?:有沒有會說日文的人?
②小さい子供はご飯は作れないけど、食べるのはできます:小孩不會做飯,只會吃飯
②王奥さんはとても上手く絵を描く:王太太很會畫畫
「可以(ㄎㄜˇㄧˇ/keˇ yiˇ)(助動詞)」
(不)可以+動詞+(目的語) :許可をもらう 〜できる
台湾では“可能性を示す〜できる”の意味でも口語ではよく使われます
・これ食べていいよ:你可以吃這個
・他の人に話したらダメだよ!(内緒だよ!):你不可以跟別人說
・玉ねぎなしでも大丈夫ですか?:這個可不可以不要洋蔥?
・辛味少なめで出来ますか?:可不可以做小辣的?
・台湾で車の運転をしても良いですか?:你在台灣可以開車嗎?
(この場合は、免許証があり運転技能はあるが、例えば駐在員などで会社の規則に則って考えた時、会社的に許可されてますか?という意味合いが入ります)
お茶を持ってきてくれるか店員さんに聞いて、その返事に..
你能給我一杯茶?
・いいですよ!:可以啊~!
こんな風に、3つのパターンによって使い分けられています。
文章を書いているとなかなか使い分けができていないのも事実なのですが…
語感をしっかり捉えていきたいですよね(๑・̑◡・̑๑)